教員紹介

准教授 西形 孝司 Takashi Nishikata  大学院理工学研究科(工学)

研究紹介

有用物質合成を指向した革新的触媒反応開発

医農薬品を構成する分子は様々にあります。それらは動植物などの天然から採集することができる物質もありますが、それらを安定に供給するためには人工的に合成しなければなりません。

図1 医農薬品の例

分子を合成するために必要な技術は有機合成化学です。ではどのように分子を合成するのでしょうか?ほとんどの場合、教科書や論文に報告されている既存反応、時にはノーベル賞を受賞した反応などを色々と組み合わせて行いますが、それだけでは合成できない場合や、コストや試薬の毒性が問題になることがあります。そのような場合に、これまでに知られていない新しい合成反応を開発する必要があるのです。それを研究しているのが我々の研究室です。

反応を開発する基本は、新しい結合をつくることです。例えば、次の図のように原料をいろいろと組み合わせることで、さらには、触媒として遷移金属を利用することで、これまでに誰も見たことのない方法で炭素-炭素結合をはじめとする様々な結合を作り出すことができます。その開発した反応を上記のような分子の合成に適用することで、世界でたった一つだけのオリジナルな合成経路を開発することができます。

本学テニュアトラック推進事業では、研究に必要なすべてのアイテムを揃えることができるため、研究を円滑に進めることができます。メンターの方々のアドバイスを参考に魅力的な研究室を作り、本学の研究力のさらなる向上に少しでもお役にたてるよう精進していく次第です。

西形准教授の略歴

2005年3月 北海道大学大学院工学研究科博士後期課程修了 博士(工学)
2005年4月 科学技術振興機構(JST)研究成果活用プラザ北海道 研究員
2008年4月 カリフォルニア大学サンタバーバラ校 研究員
2010年4月 九州大学先導物質化学研究所 特任助教
2012年10月 山口大学大学院理工学研究科(工学)物質工学系学域 准教授(テニュアトラック)